まちづくりのひろば

子どもたちの未来のために

“新しい”地域づくりについて

かつて、ブログで「コミュニティデザイン」について取り上げました。(下記参照)

これからの「まち」づくりは行政に頼らない「住民主体のまちづくり」を目指すべき、というのは異存はありませんが、やはり地域づくりの担い手は一人ひとりに問題意識があり、主体性がなくてはダメだと思います。

例えばワークショップの手法を用いれば、グループである程度、問題解決まで導くことはできますが、構成員のレベルによっては思うような成果は得られません。

 

一方、地域社会は団塊の世代に積極的に関わってもらわないと10年〜15年後には崩壊します。(下記ブログ参照)

老人会などの地域団体への加入者が最近減ってきているそうです。

自治会の行事や祭り、お寺のコミュニティなどにも参加してこなかった「団塊の世代」は「地域づくりへの参加」という意識が薄いということもありますが、従来の「リーダーが引っ張って運営する」地域団体のあり方にも違和感を抱いているのだと思います。個人主義の考え方が定着している「団塊の世代以降」の方にとっては当然のことです。

 

下の書籍では、日本人に欠けていて、今の社会で最も障害になっているものとして「リーダーシップの欠如」を上げています。

採用基準

採用基準

 

 リーダーシップとは「地頭より、論理的思考力より、大切なもの」で、全員に必要なもの。チームの中であっても「一人ひとりが、人を頼らず主体性を発揮する」、「一人ひとりが、主役」、そういう組織でないと「真の成果」はあげられません。

 

今後は地域づくりにおいても「地域の課題に対して意識があり、主体性を持って行動する少人数のグループ」を核として問題解決がなされていく、という予感がします。

つまり、“新しい”地域づくりは、行政がお膳立てをして作られた「一人のリーダーが引っ張っていく組織・団体」ではなく、共通のテーマを持って身近なサロンやカフェに集まった「一人ひとりがリーダーシップを発揮するグループ」が主体となると思います。

 

(おわり)