まちづくりのひろば

子どもたちの未来のために

協働コーディネーター養成講座 〜岡本一美さん

11月14日(火)、第2回の協働コーディネーター養成講座「つなげるウラ技 地域円卓会議」が開催されました。講師はNPO法人地域福祉サポートちた理事の岡本一美さんです。

f:id:kuroko66:20171114191244j:plain

前半は知多市南粕谷コミュニティでの南粕谷ハウスを例に、事業のきっかけから円卓会議開催の流れや成果について講義されました。

南粕谷は知多市内で一番の高齢化率40%の自治区。生活支援サービスなどの活動を行う中で、多世代交流拠点の必要性が検討されました。最適な場所を見つけたが家賃が月10万円という問題が浮上。関係者30人(外回り含む)の円卓会議を5回開催したそうです。関係者の内訳は円卓メンバーが自治区役員・学校・行政、チェアメンバーとしてNPO・住民、そして中間支援NPOでした。

円卓会議では補助金などに頼ることなく運営する仕組みを構築。行政は申請書作成協力、NPOは事業アイデア、住民は改修や運営のボランティアでの参加など、出来ることを持ち寄り、南粕谷ハウスのオープンを実現させました。

 

協働のツールである「地域円卓会議」は“ネットワーク”や“学習”、“協働の取り組み”に活用されています。円卓会議はそれぞれが“持ち寄ること”が目的で、行政などに要求する場ではありません。

①地域の課題をテーブルに挙げ

②関係する様々な組織や個人が席に着き

③互いの考えや強みを理解し合い

④それぞれができることを持ち寄り

⑤おおよそ合意できる取り組みを決める。

実践者を呼び集めるから「実践」が始まります。「動く人に価値がある!」

 

常設の交流拠点「南粕谷ハウス」は開館から5年目を迎えたとのこと。場所貸しの他、喫茶(サロン)もあり、午前三人、午後三人のボランティアで運営されているそうです。

kasuyahouse.wixsite.com

 

後半は実際に課題を持っている方を中心にグループになり、円卓会議設計の演習を行いました。テーマは「あすなろう鉄道を盛り上げる」「高齢化問題」「認知症」「空き家問題」で、参加者は関心のあるテーマのテーブルに着き、グループで円卓会議の設計を行い内容の発表まで行いました。

f:id:kuroko66:20171114204440j:plain

第3回協働コーディネーター養成講座は2月6日に開催。参加者はこの日までに円卓会議設計書案を作成し、その協働提案をベースに交流会を行う予定です。

 

(おわり)