「TRASHEDーゴミ地球の代償ー」
昨年上映の映画「TRASHEDーゴミ地球の代償ー」をビデオで鑑賞。
映画ドキュメンタリー【TRASHED ゴミ地球の代償】 特報 - YouTube
ここには我々が信じたくない真実があります。世界各地でゴミ拡散とその影響について映像で紹介しながら、我々の進むべき方向もある程度示してくれている、誇張はなく、とても真面目な映画。以下は概要です。
ゴミがもたらす影響
・プラスチックゴミを燃やすことは猛毒のダイオキシンなどの化学物質を周辺にまき散らすこと。焼却場に取り付けられた高価なバグフィルターは故障しがち。周辺の牧草地は汚染され、畜産業者は廃業に。
・ダイオキシンはごく微量でもダウン症や奇形の子どもが生まれるなどの影響がある。特に母親の体内に蓄積されたダイオキシンは最初の子どもに多く移される。
・燃やしても化学物質はなくならない。ゴミはナノ粒子レベルとなり、海洋に吸収され寒冷地で凝縮。近年の温暖化で氷山が溶け出し汚染物質が再流出。アザラシは汚染されイヌイットの食用に適さなくなった。
・ゴミを埋め立てることは地球の時間スケール、地殻変動を考えれば放置するのと同じこと。プラスチックには自然が分解できないほどの耐性があることが問題。
・プラスチックゴミはやがて海に運ばれて砕かれ、「プラスチックのスープ」となり、生物の体内に蓄積される。それは化学物質を滲出するだけでなく有害な化学物質を引き寄せる。
・化学物質はホルモン作用を阻害する。免疫力を抑制し、生殖機能に影響。大型動物ほど影響を受け、クジラやシャチは近年数を減らしている。
・数世代の後の人間も生殖が難しくなるだろう。
持続性のある消費生活
・もの選びはリサイクル情報の確認から。なるべくごみを出さないという視点。
・買い物には容器を持参。生産者と店、消費者の姿勢が大事。
・コンポストは生ごみを有用な資源に替える。
・サンフランシスコは「ごみゼロ」に取り組み75%のリサイクル率を実現。リサイクル事業で雇用を創出。
自分の消費生活を見直さずにいられない、非常にインパクトのある映画です。是非鑑賞を、そして皆で使い捨て生活を改めていきましょう。
(おわり)