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まちづくりのひろば

子どもたちの未来のために

アウトプットに求められる同時代性

芸術

ぼくらは毎日、他人のアウトプット、例えばテレビ番組、ツイッターやブログ、書籍、映画などに触れているが、自分に響かないものが時々あります。

 

昨日、AppleTVで滝田洋二郎監督の「僕らはみんな生きている」(1993年)を見たのですが、あまりにも今の気分(?)とズレていて楽しめなかった。

作品が公開された20年前はまだバブルが終わりきっていない頃。発展途上国での海外援助に名を借りた搾取の構造、結果としての内乱などをコミカルに描きだしていましたが、一方では企業戦士、働き過ぎ日本人に誇りを持っているようなところが見受けられ、今の自分が入り込めない感じがしたのだと思います。

 

一方、最近作られた映画は昔のことを描いていても“今”を色濃く反映(強調)していて、それがあるから今のぼくらは共感し、感動します。

宮崎駿のアニメ映画「風立ちぬ」は零式艦上戦闘機ゼロ戦)を設計した堀越二郎が主人公であり、当然ゼロ戦の優秀さを示す戦闘シーンが出てくるものと予想していたら、全く出てこない。ゼロ戦の登場さえも最後の方の少しだけ。

作品解説を読むとそのような描写はあえて避けた旨がありました。これには宮崎駿が今の“政治の右翼化”に過敏に反応しているのが感じられて、自分としては面白かった。

 

あらゆるアウトプットは今(時代)をつかんで発信しないと、なかなか共感が得られないという話でした。

 

(おわり)