企業にとってプロボノとは?
先週、2月8日(水)四日市市立博物館でNPO法人中部プロボノセンターの戸成司朗氏の講演会「新しい社会貢献活動プロボノを知ろう!」が開催されました。
※中部プロボノセンターHP→特定非営利活動法人中部プロボノセンター
ここでは講演会の内容から、「企業にとってプロボノとは何か」という視点でまとめました。
○プロボノとは
・ラテン語で「Pro Bono Pablico」(公共善のために)
・米国で弁護士がボランティアを無料で行ったことが始まり。
・現在は「社会人が業務上で得た知識やスキルを活かして、NPOを代表とする市民活動団体を支援する」ことを指す。
○どうして今、プロボノなのか
①ESG投資がグローバルに拡大
ESG投資とはE(環境)、S(社会)、G(ガバナンス:統治、またはそのための体制や方法)など非財務情報も考慮しつつ、収益を追求する投資手法。
2015年9月、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)がPRIに署名。PRI(責任投資原則)とは国連が機関投資家の投資意思決定プロセスにESGの視点を反映させるべきとしたガイドライン。GPIFは世界最大の機関投資家であり、日本の上場企業はESGの取り組み強化は必須になりつつある。
※GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のHP→
②国連がSDGs(持続可能な開発目標)を採択
昨年9月、国連はSDGs(持続可能な開発目標)を採択、世界的に企業はSDGsに沿って企業活動を公開するとともに、事業活動の機会と捉えている。
※SDGsの17のアイコン→
③プロボノは人材育成に有効
社員の視野を広げ、社会感度を高める。
プロボノは企業にとって資金確保や社会的ニーズに合致した企業活動を行うという点で、必要な活動になると考えますが、私は地域活動に現役世代が関心を持つ機会を与えるということが意味として大きいと思います。時間的な余裕はともかく、経済的に恵まれた企業ワーカーが地域に目を向けてくれることで、NPOの人的、物理的、経済的な活動のレベルが一段上がることを期待します。
(おわり)