まちづくりのひろば

子どもたちの未来のために

木でモノを作る〜私の場合

真っ直ぐに鋸(のこ)も引けないほど私は不器用なのですが、今はホームセンターのカットサービスが補ってくれて、簡単なものなら大抵作れてしまいます。

最近では本棚4本、オーディオラック、風呂のさな板、看板の枠組などを製作しました。

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天井まで届く本棚

 

昨日は事務作業用の机を作りましたので、私の“木でモノを作る”手順について紹介します。

 

1.イメージを固める

必要な寸法・机が納まるスペース・構造・予算など。

今回の作業机の場合、パソコン2台(Mac・Win)が置けて、さらに手前で筆記作業が出来る寸法ということで、机の板は厚3cm・幅160cm・奥行75cmを想定。

脚は取り外し・強度を考え、ロの字型とします。

出来れば国産材のスギ・ヒノキの集成材で、また費用も最小限に抑えたいところです。

 

2.条件のすり合わせ

ここで“理想と現実”の葛藤があり、許容できる範囲で調整していきます。

ネットで机用の板を検索すると、寸法はかなり自由になりますが、スギ・ヒノキなど国産材のムク材・集成材は2〜3万円以上もします。

ホームセンターでパイン材の集成材で板厚2.5cm・幅150cm・奥行75cmの既製品(税抜7,980円)を見つけましたのでこれを使います。

脚もすべて国産材にしたかったのですが、割高なので一部パイン材としました。

 

3.図面を作り、当たりを付ける

 紙に定規で図面を描いても良いのですが、面倒なので私はフリーソフトのJWCADで大まかな図面を作り、一応おさまりを確認します。

 

4.部材の買い出し

今回は単純な構造なのでプリントアウトもせずにホームセンターへ直行。販売されている部材の寸法や値段を見ながら細かな修正をアタマの中で行います。

特に板厚、木ネジの寸法は強度に関わりますので慎重に検討します。

木材をカットしてもらって買い出し終了。

 

5.組み立て

 先ずは脚を組み立てます。

鉛筆で穴あけ位置を印し、電動ドリル兼ドライバーで穴あけ・ネジ止めを行います。

ネジ穴は木ネジのアタマが隠れるように、後から大きめの径のドリルで穴を開け、木工パテで埋めます。

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強度が心配なので力がかかる場所は大型のL型金具でしっかり留めました。外側からネジの跡も出ないのも利点です。

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机の板に脚を取り付け、最後に床保護用のフェルトを貼りました。

 

6.仕上げ

机は常に肌に触れるので、体にやさしい自然由来の塗料を探していたところホームセンターで「柿渋」、ネットで「蜜蝋」という素材を見つけました。

今回は評判の良い「木工用みつろうクリーム」を試してみました。

尾山製材株式会社 木工用みつろうクリーム200g

尾山製材株式会社 木工用みつろうクリーム200g

 

スポンジで薄くまんべんなく塗り、30分後乾いたウエスで乾拭きしました。

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白っぽかった机の表面が美しく木目が浮き出て、少し輝いているように見えます。

「みつろう」は小さい子どもがいる家庭の床にもワックスとして最適だそうです。

 

7.完成

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ほぼ思っていた通りの机が出来あがりました。かかった費用は1万9千円でした。

 

(おわり)