「電気は自給があたりまえ オフグリッドで原発のいらない暮らしへ」読後感想
化石燃料を燃やすとCO2が出て、地球温暖化が深刻に。それではクリーンなエネルギーである太陽光発電はどうでしょう。
電気は自給があたりまえ オフグリッドで原発のいらない暮らしへ (未来のあたりまえシリーズ)
- 作者: 田中優
- 出版社/メーカー: 合同出版
- 発売日: 2013/08/30
- メディア: 単行本
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目次
はじめに 命がけの電気利用から電気生産の楽しみへ
第1章 たくさんのいいこと
第2章 夢を実現した「パーソナルエナジー」
スマートグリッド(smartgrid)とは
第3章 ワクワクできる未来づくり
第4章 原発に頼らない未来をバックアップする
座談 パーソナルエナジーに融資は可能なのか
第5章 パネルトーク 未来のあたりまえ
オフグリッドへの道 未来への9カ条
この本は端的に言えば、スマートメーター・多層型独立電源システム「パーソナルエナジー」のPR。筆者の主張は従来通り、以下の動画で充分わかります。
archi-port オフグリッドハウス・田中優氏レクチャー - YouTube
○なぜオフグリッド(オフ=切断、グリッド=送電網)なのか
・電力会社の系統を使い送電線に戻す現在のやり方では、太陽光で発電した電気は送電ロスで消えている可能性がある。太陽光発電の電気が使えてないのに固定買取制度を通じて他の電力利用者が料金を負担することになる。
・省エネ家電に入れ替えることにより、家庭で必要な電力は太陽光で十分まかなえる。電気で熱を発生させることは非効率。温水器は太陽熱、暖房機器はペレットなどの活用を。
・お金に依存しない暮らしができる。「消費者」から「生産者」へ。
○「パーソナルエナジー」について
・自然エネルギーからの直流、電力会社からの交流、どちらの電気も受け取りながら、発電所のように電気をコントロールできる。
・ネットを経由し、充電状況や消費電力の状況をモニタリングできる。
・1万サイクル使用できるリチウムイオンバッテリーを採用。爆発の心配のない「リン酸型」。
・1機650万円。2.8kw太陽光発電、10.8kwhのバッテリー、定電圧周波数装置(CVCF)、スマートメーターなどからなるシステム。
ビデオの中で筆者が述べている通り、システムが高価なのが普及を妨げているようです。興味を持つ方はたくさんいると思いますが。
この本では地球温暖化防止の決定打となりうる、太陽光発電での電力自給、電気自動車への自家発電電力の供給などワクワクする未来が提案されています。
先ずは「オフグリッドへの道 未来への9カ条」を一つずつ実践しようと思いました。
(おわり)