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まちづくりのひろば

子どもたちの未来のために

地域共有財産の維持向上〜まちづくりは人づくり

地域づくり

9月11日(日)13時半から富田地区市民センターにて、賑わいのある文化の香るまちづくり委員会主催の第2回東海道セミナー「四日市のまちづくりと未来ー地域共有財産の維持向上ー」が開催されました。講師は三重大学大学院工学研究科教授の浦山益郎氏です。

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地域共有財産としての「美しいまち」を維持していくためには、ルールやマナーを守るなど適正な利用と管理が必要です。しかし、共有空間を維持することは難しい。所有者に規制や義務付けを課すことは有効ですが、費用の面などを考えると現実的ではありません。講師は名張市新町の事例から、街並み保存の動機付けとなった共同性の構築に至る経緯を紹介されました。

名張市新町は名張藤堂家の城下町。初瀬街道が通り商業地ではありましたが、他の地方都市同様、商店街は衰退傾向を示し人口減少・高齢化が問題となっています。この町のもう一つの問題は水害に弱いということ。

「共同性の構築のきっかけ」となったのは名張川の河川改修計画でした。行政の画一的な河川改修案に対し、住民の河川計画見直しに向けた活動が生まれ、街並み保存運動につながっていきました。近自然型の護岸、河川管理用道路のコミュニティ道路化を提案、しかし道路が出来ただけではまちは良くならない。住民の意向を踏まえたまちづくりの提案がなされました。歴史的街並みを継承するために「安易に建て替えない」、「保全」ではなく「活用」して残す、をまちづくりの(建替)のマナーとしました。住民は堤防の花の世話など、共同空間の管理にも積極的に参加するようになりました。

 

講演会後の質疑応答、第二部の意見交換会では、富田の街並み保存や活性化について活発な意見が交わされました。

街並み保存の動機付けにもなる共同性の構築について、富田の現状に対し、まちに無関心な人が多いことが問題としてあげられました。世代間のギャップも大きく、特に若い世代はまちに対しての問題意識がありません。子どもや子育て世代がまちを知ることと、まちの未来を語る場を設けることが必要です。

商業の活性化については講師から滋賀県の長浜を例に、観光と最寄品を軸とすることを提案されました。商業が成り立つには先ず人が通ること。東海道を散策する人を増やすために東海道沿線の市民団体(羽津、橋北、四日市、日永、内部など)と協力しイベント企画や情報交換をしたらどうかという提案をいただきました。

 

(おわり)